2月8日に投開票する衆議院議員選挙の投票用紙選挙の投票用紙は紙じゃない?選挙ポスターにも使われる“紙”の正式名称とは?即日開票するのに適した特徴も(2月8日に投開票する衆議院議員選挙の投票用紙) Photo:JIJI

2026年2月8日は衆議院議員選挙。投票用紙ってどんな紙?なぜ候補者名は「ひらがな」が多い?そんな、ちょっと気になる選挙にまつわる話を、話題の達人倶楽部の新刊『話が面白い人のちょっと知的な雑学』(青春出版社刊)から抜粋して紹介します。知っておくと選挙に行きたくなること請け合いです!

選挙の投票用紙は紙じゃない?

 選挙会場に行き、投票用紙をもらう。機械から吐き出された投票用紙は、スベスベだ。

 四角く区切られた記入スペースで、目の前の候補者一覧を見ながら、鉛筆で記入する。なんて書きやすいんだろう。そして、そそくさと会場を後にする……。

 皆さんは「投票用紙って、スベスベしているな」と感じたことはないだろうか。

 そう。実は、投票用紙は紙でできているわけではない。あれは「ユポ」だ。

 では、ユポとは何か?

 ユポは「ユポ・コーポレーション」という合成紙メーカーが作った合成紙である。

 紙は木材の繊維をほぐして作るパルプをシート状にしたものだが、ユポはポリプロピレン樹脂に無機充填剤や少量の添加剤を加え、紙のような厚さになるまで薄く引き伸ばして作られる。

 ミルフィーユのような三層構造になっているユポは、表面に無数に「ミクロボイド(微細空孔)」があることによって、筆記性に優れているのだ。

 1986(昭和61)年に投票用紙として販売すると、全国の自治体にその優れた特性が認知されるようになり、2021(令和3)年の衆議院選挙では全国でユポの投票用紙が使われるまでになった。