バイデン米政権は、3億2000万ドル(約480億円)相当の精密爆弾をイスラエルに供与することを計画している。米議会や政府当局者らの間では、イスラエル軍によるガザ地区での軍事作戦では、民間人の死者数が増加していることに懸念も高まっている。 政権は10月31日に議会指導部へ正式な通知を送付し、戦闘機から発射される精密誘導兵器「スパイス・ファミリー・グライディング・ボム・アセンブリーズ」をイスラエルに供与する計画を示した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は通知の内容を確認している。 合意では米兵器メーカーのラファエルUSAが、イスラエルの親会社ラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズにこれら爆弾を引き渡すことになっている。爆弾はイスラエル国防省が使用する予定だとも通知には記載されている。 イスラエル軍はガザ地区への攻撃を継続しており、ハマス支配下にあるガザの保健省によれば、現地の死者数は6日に1万人を突破。民間人と戦闘員が占める割合は明らかになっていないものの、ガザ地区で死者数の3分の2以上は女性や子ども、また高齢者だと同省は述べている。 米国務省や国防総省の当局者らからは、兵器供与について今のところコメントは得られていない。
米、イスラエルに兵器供与計画 3億2000万ドル相当
バイデン政権、議会指導部へ正式な通知を送付
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