20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である本書の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)

大学生Photo: Adobe Stock

 日本の大学の中でもトップグループにいるのが、名古屋大学だろう。今回は名古屋大の中から2つの学部を紹介する。

情報学部

 文理の境界を越えた学部。情報文化学部を改組し、2017年度に新設。自然情報学科(数理情報系、複雑システム系)、人間・社会情報学科(社会情報系、心理認知科学系)、コンピュータ科学科(情報システム系、知能システム系)の3学科6系統で構成される。

 学科ごとに入試を行うが、3年次からの転学科も可能。留学や企業へのインターンなど、社会との繋がりを重視している。「情報システムに強くなれる」「IT系企業への就職に有利」といったメリットもあるとか。

理学部

 2年次から数理学科、物理学科、化学科、生命理学科、地球惑星科学科に分かれる。以前は設備が古いという不満の声が多かったが、ノーベル賞効果で次第にグレードアップ。恵まれた環境でハイレベルな研究ができる。

 研究室の配属は成績順に決まるので、1・2年次もまじめに勉強する必要あり。4人に3人は大学院に進学する。