それは、身体に何か問題があるということでもあるのですか?

 その可能性は、かなり少ないでしょう。

 過度に摂取しなければ、コーヒーは有害でないことはわかっています。そして、尿からコーヒーの臭いがしたとしても、それだけで身体に何か問題があるとは言えません。

 ですが、コーヒーを飲みすぎているサインである可能性はあります。不安や焦燥感、心配事、頭痛、吐き気などの症状が出ている場合は、コーヒーやカフェインの飲み過ぎが特に当てはまります。このようなときには、控えたほうが良いでしょう。

臭いが出てしまうのには、決まったコーヒーの量はあるのでしょうか?

 それに関しては、人それぞれ違うでしょう。

 人によっては、コーヒーカップ1杯でそうなってしまうかもしれません。また別の人は、3杯以上飲んでもそうならないかもしれません。

 また、その人の脱水状態の程度にもよります。身体は水分補給を維持するために最善を尽くしています。そこで脱水状態になると、より多くの水分を体内にとどめようとするので、尿の濃度は高くなる場合があり、そして臭いも強くなるという事態となるわけです。

「尿からコーヒーの臭いがしたら警戒すべきこと」専門医が教える“面白い人体”の話Getty Images

なぜ、たまにしか臭わないのか?

 これも飲んだコーヒーの量や身体の脱水状態、他に食べたり飲んだりしたものの代謝状況によっても異なります。臭いのする尿になるのは、さまざまな要因が重なって起こると言っていいでしょう。

尿がコーヒー臭くならないようにする方法はありますか?

 基本的なアドバイスとしては、コーヒーを飲む量を減らすことです。が、カフェインには中毒性があることは否定できません。なので、それはなかなか難しいこととも言えるでしょう。

 コーヒーよりもカフェインの含有量が少なく、尿中に同じ代謝物が分泌されないと予想できる、「緑茶」や「紅茶」に切り替えてみると効果的な場合もあります。

臭いはカフェインレスのコーヒーでも起こりますか?

 はい、起こります。

 臭いが出てしまうのはカフェインではなく、その他のコーヒーの成分によるものです。しかしながら、カフェインレスのメリットはカフェインによる利尿作用が抑制されること。すると、おしっこの量も少なくて済むでしょう。

Text by Doctor Sameer Islam
Source / Men's Health US
Translation / Kazuhiro Uchida
※この翻訳は抄訳です。

「尿からコーヒーの臭いがしたら警戒すべきこと」専門医が教える“面白い人体”の話