「リンゴ酢」を1日1杯飲み続けると体はどう変わる?30日試した意外な結末Photo:PIXTA
*本記事はEsquireからの転載です。

 リンゴ酢について、さらなる健康を目指し注目し直している人も少なくないでしょう。そんなリンゴ酢に対して、例えば2018年に発表されたイラン・テヘランにあるシャヒド・ベヘシュティ医科大学の(当時学生であった)Solaleh Sadat Khezri氏らによって行われた無作為化臨床試験では、「カロリー制限食を摂取している過体重または肥満の被験者への体重管理に関して、内臓脂肪指数および脂質プロファイルに対するリンゴ酢(Apple Cider Vinegar)の有益な効果を示す数値が出た」という研究論文が発表されています。

 また2020年には、モロッコのシディ・モアメ・ベンヌ・アブデラ大学のDriss Ousaaid博士らによって、高カロリー食ラットの高血糖および高脂血症に対するリンゴ酢の有益な効果についても発表されています。

リンゴ酢に対してささやかれる
その効果として期待できること

・血糖値を下げる
・糖質の吸収を抑制する
・ダイエット効果への期待
・疲労のもとになる乳酸の代謝を促す作用
・血圧を下げる効果
・足のニオイを消す効果
・身体のPH値のバランスを保ち、骨の健康への効果
・胸やけを緩和する効果

 以上のようなリンゴ酢に関するメリットを示す研究も数多く発表されていることで、インターネット上でも現在さまざまな情報が飛び交っています。日本では「米酢」が主流の文化であった中、1970年代から健康雑誌やテレビ・ラジオで「フルーティな味わいと香り」に対する魅力も手伝って、一大ブームとなった頃もありました。そうして、りんご酢を使用した飲むお酢等も誕生しています。

 現在ではインターネットによる情報の共有が盛んになり、お酢全体の新たな効果・効能も叫ばれるようになったことで、りんご酢が再注目されているのだと推測できます。

リンゴ酢も同様に…
過ぎたるはなお
及ばざるが如し

 しかし、リンゴ酢に含まれている主成分は他の穀物酢、米酢、米黒酢と同様に「酢酸」です。「糖分や塩分を加えていない(それぞれの)お酢の中には、約大さじ1杯(15ml)に約750mgの「酢酸」が含まれている」と言われています。そんな「酢酸」は物をとかす作用もあるとのこと。そのため、飲みすぎたり、濃いリンゴ酢を含むお酢を飲んでしまうと、胃を荒らしてしまったり、歯のエナメル質を分解してしまう原因になることも考えられます…。

 そんなわけで胃や腸が弱い人は、リンゴ酢を飲む際には注意が必要です。が、さまざまなメリットも期待できるリンゴ酢…。例えば、「リンゴ酢ダイエット」の是非は、以前『リンゴ酢ダイエットって実際どう?専門家がリンゴ酢の効果と飲み方を伝授』の記事で紹介しています。そして今回は、1カ月間、毎日リンゴ酢(ACV)を飲み続けた筆者がその結果と効果を報告してくれました。