中国の電気自動車(EV)用バッテリー企業は、巨大な国内市場で力をつけ、輸出でも存在感を高めている。西側諸国が自国市場を守ろうとしても、もはや手遅れかもしれない。中国企業は既存および将来の輸入規制を回避するため、欧州内や米国の自由貿易相手国に大規模工場を建設することを検討している。ちょうど日本の自動車メーカーが1980年代に米国でしたように。中国汽車工業協会(CAAM)によると、プラグインハイブリッドを含む新エネルギー車の新車販売台数は1~9月に前年同期比37%増加した。輸出も大きく伸び、中国は現在、EV輸出で世界首位だ。これは中国のバッテリー業界にとっても追い風となっている。EV向け電池大手の寧徳時代新能源科技(コンテンポラリー・アンペレックス・テクノロジー、CATL)とEVメーカーの比亜迪(BYD)はすでに、EV用バッテリーの生産で世界トップ2だ。