任天堂のスーパーマリオ兄弟はゲームのシーンを再現した映画が大ヒットしたことで名を上げた。そして今、兄弟の同僚であるリンクもその名をはせようとしている。投資家にとってこれは朗報だ。「ザ・ラスト・オブ・アス」のようなゲームと映画のクロスオーバーを次々と成功させているソニーを、任天堂が手本にしていることがうかがえるからだ。任天堂の株価は8日に6%高と約3年ぶりの上昇率を記録した。同社の人気ゲーム「ゼルダの伝説」を基にした実写映画の製作を発表したことが好感された。製作陣は早くも豪華な顔ぶれとなっている。プロデューサーには、「スーパーマリオ」や「ゼルダの伝説」などを手掛けた伝説のゲームデザイナーである任天堂の宮本茂氏や、マーベル・スタジオを率いてアカデミー賞受賞アニメ『スパイダーマン:スパイダーバース』を製作した映画プロデューサーのアビ・アラッド氏らが名を連ねる。監督は「メイズ・ランナー」3部作を監督したウェス・ボール氏が務める。そして、ソニーの映画部門が出資と配給を行う。