米民主党は、7日に実施された人工妊娠中絶の権利を巡るオハイオ州の住民投票、ケンタッキー州知事選挙、バージニア・ニュージャージー両州の州議会選の勝利に酔っており、11月3日に公表された米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)と米シエナ大学による世論調査結果の意味を無視したい気分かもしれない。この調査結果は、2024年の大統領選で激戦が予想される6州のうち5州でドナルド・トランプ氏がジョー・バイデン氏に支持率で勝っているというものだ。2020年の大統領選では、トランプ氏が6州すべてで敗北した。トランプ氏のバイデン氏に対するリードは、アリゾナ州が5ポイント、ジョージア州が6ポイント、ミシガン州が5ポイント、ネバダ州が10ポイント、ペンシルベニア州は4ポイント。バイデン氏がトランプ氏に勝っているのはウィスコンシン州だけで、その差は2ポイントだった。6州の登録有権者のうち調査対象となった3662人の合計では、トランプ氏支持が48%で、44%のバイデン氏を4ポイントリードしている。2024年の大統領選がこのような展開となった場合(定数の変更分は調整するが、それ以外は他州の状況が変わらないと想定)、トランプ氏が選挙人投票で302票を獲得して236票のバイデン氏に勝利し、バイデン氏と入れ替わってホワイトハウスに復帰することになる。前回はトランプ氏232票、バイデン氏は306票だった。
【寄稿】有権者の望みはトランプ・バイデン以外
最新の世論調査では新顔候補が有利に
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