2023年はバリュー株が輝く年になるはずだった。だがスポットライトが当たったのはAI関連株で、その輝きは続いている。米テック大手の株価は今年に入って大幅に上昇し、再びバリュー株を引き離している。けん引したのは人工知能(AI)への期待感だ。昨年は反対に、2016年以降で初めてバリュー株のパフォーマンスがグロース株を上回っていた。ラッセル3000バリュー株指数の11月27日までのリターンはわずか2.1%で、ラッセル3000グロース株指数を31ポイント下回っている。ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、このマイナス幅は2000年以降で2番目の大きさとなる。これは投資家にとっておなじみのことだ。ラッセル3000バリュー株指数がグロース株指数を上回ったのは、この23年間で9回しかない。