実は、子どものやる気は「一瞬で倍増」します。パッと簡単に行える裏ワザを、25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成した経験からご紹介します。(TLC for Kids代表 船津 徹)
ほめる言葉+スキンシップ=やる気が倍増
子どものやる気を高める要因は「興味」と「報酬」だといわれています。興味とは子どもが好きなこと、やりたいことです。興味があることなら、周りから言われなくても自発的なやる気で取り組むことができます。
報酬は自分の行動によって得られる「ごほうび」です。大人にとっての報酬はモノやお金であることが多いですが、子どもにとっての最高の報酬は「親の愛情」です。
年齢が小さい子どもであれば、「自分で靴が履けた」「自分でコップから水が飲めた」という瞬間を親が見逃さずに「よくできたね」「自分でできてすごいね」とほめてあげると、「関心」と「報酬」の両方が満たされてやる気がアップします。
小学生以上の子どもであれば、「漢字テストで90点を取った」「ピアノを練習して1曲弾けた」という成功体験に合わせて、親が「よく努力したね」とほめてあげるとやる気が大きくなります。
さらに、言葉でほめるだけでなく、スキンシップを加えると効果が倍増します。子どもの頭をなでながら「よくがんばったね」と伝える。子どもをギュッと抱きしめて「本当にえらいね」と伝えると、子どもは親の愛情を強く実感でき、やる気が高まるのです。
親が「興味」と「報酬」を意識して子育てに当たれば、子どもの「やる気」を維持しやすくなります。自分の意欲で挑んだことがうまくいったという成功体験、努力を親からほめてもらったという成功体験が多いほど、やる気が大きく、自立心の強い子どもに成長していきます。
子育て成功のカギは「強み育て」にある
子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?
たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。
つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのです。