美食家の精神科医・樺沢紫苑先生も本書のメソッドで5.6kgも痩せ、成功率96.6%のダイエットとして、今、話題の書「3か月で自然に痩せていく仕組み~意志力ゼロで体が変わる!3勤1休ダイエットプログラム」(野上浩一郎著)。ダイエットにつきものの「我慢」や「意志力」が不要なのに、3か月でするすると自然に痩せて2度とリバウンドしない体が手に入るのは、「ダイエットが続く仕組み」や「挫折ポイントの抜け道」が、しっかり緻密に組み込まれているから。本連載では、本書から、抜粋しながらそのコツを紹介していきます。

【3か月で自然に痩せる!】運動する時間がない人が痩せるための方法ベスト1Photo: AdobeStock

やめられないこと×ウォーキングは最高の組み合わせ!

 本書の中で「日常の歩きを脂肪燃焼ウォーキングにしましょう」とお話しました(脂肪燃焼ウォーキングとは、もっとも脂肪が燃焼する心拍数でウォーキングすること。本書では、その心拍数の出し方も解説しています)。

 ところが、今は在宅ワークが増えたこともあり、「そもそも外出しません」「歩く機会がないです」と、言われることがあります。
 たしかに、通勤のついでならまだしも、せっかく仕事に集中しているのに、それを中断するのはもったいないと感じるかもしれません。しかし、前提として「座りっぱなしは寿命を縮める」「歩くことで集中力はリセットできるので、トータルの仕事量は上がる」と言えます。

 しかも、時間がもったいないと言っている方も、意外と集中力が途切れた時に、YouTubeを1時間見てしまった、本を読み始めたら最後まで読んでしまった……ということはありませんか? だったら、そのやめられないことの時間を体のために使えばよいのです。

 例えば、本を読むのが楽しみな方や、友達との電話が息抜きという方は、オーディオブック(本を朗読した音声コンテンツ)を聴きながら、あるいは、友達と電話をしながら、近くの公園を脂肪燃焼ウォーキングで散歩すれば、一石二鳥です。

 YouTubeやお笑い番組、海外ドラマなど、映像系の娯楽は、外を歩きながらというわけにはいきませんが、ジムのトレッドミル(ウォーキングマシン)を利用する、あるいは、家の中に有酸素運動ができるスペースを作り、見ながらやるということもできます。担当の編集者は、「トレッドミルをやる時だけ韓国ドラマを見ていい」と決めたら、時間管理もダイエットも両方成功したといいます。

 家の中で映像を見ながらできる有酸素運動としては、その場でできる踏み台昇降がおすすめです。
「ステップ台」「踏み台」などと検索すれば、エクササイズ専用のものも販売されていますし、わざわざ買わなくても家にあるちょっとした台などを代用することもできます。ただし、あるものを利用する場合は、その強度や安定感などに注意して怪我をしないように十分気を付けてください。

*本記事は、「3か月で自然に痩せていく仕組み」から抜粋・編集して掲載しています。

著者/野上浩一郎

治療家・ダイエットコーチ・バランス整骨院 中原院長
大学卒業後、IT系企業に就職するも「もっと人と関わる仕事をしたい」と転職。その後、修行時代を経て2015年に神奈川県で整骨院を開業。開業して「痛みと同じくらい肥満に悩む人が多い」と気づき、ダイエット指導を開始。コロナ禍では、コーチングをベースにした90日間のオンライン・ダイエットプログラムを提供し、その参加者のダイエット成功実績は96.6%を誇る。のべ3万人の施術経験と、600人のダイエット指導実績あり。

監修/西井義典

医師・西井医院院長

2000年、三重大学医学部卒業。三重中央医療センター、松阪厚生病院などを経て、三重県松阪市の医療法人である実家の西井医院を継ぐ。専門は呼吸内科だが、開業後は「地域のかかりつけ医」として検診から高血圧・高脂血症・糖尿病・痛風といった慢性疾患などまで、幅広く診察している。