電動キックボードのシェアリングサービス「LUUP」
電動キックボードのシェアリングサービス「LUUP」

時速20キロメートル以下の電動キックボードを「ほぼ自転車」扱いとする、道路交通法の改正案が3月4日、閣議決定した。改正案では、電動キックボードを新たな車両区分の「特定小型原動機付自転車」に分類。16歳未満の運転は禁止となるが、免許は不要、ヘルメットは任意となる見込みだ。今国会で成立すれば、新規定は公布から2年以内に施行される。

免許が不要となれば、電動キックボードを購入するユーザーも、シェアリングサービスを利用するユーザーも、急増するだろう。日本ではどのようなスタートアップが電動キックボードのシェアサービスを手がけているのか。これまでの記事をもとに紹介する。

東京を中心にシェアサービスを展開するLuup

2018年7月設立のスタートアップ・Luupは2021年4月より、実証実験という立て付けで電動キックボードのシェアサービス「LUUP」を展開する。都内6区でスタートし、現在は神奈川県や大阪府の一部エリアにも拡大。代表取締役の岡井大輝氏は、国内外のシェア事業者が名を連ねる業界団体・マイクロモビリティ推進協議会の会長も務める。

福岡のシェアサービス「mobby」はシェアサイクルとタッグ

福岡発のスタートアップ・mobby rideは福岡市を中心に、実証実験という立て付けで電動キックボードシェア「mobby」を展開する。2020年9月には、同じく福岡市でシェアサイクル「ChariChari」を展開するneuetとの事業提携を締結した。

東京都・立川市でスタートした米大手「BIRD」

電動キックボードシェア世界最大手の「BIRD」は2021年10月、東京都・立川市で実証実験をスタートした。運営のBRJは、BIRDの国内での営業権を米Bird Ridesより取得し、国内展開を担う。