さらにオプションで盗難保証サービスも用意されている。盗難に遭うと「バイクハンター」と呼ばれる専門チームが捜索してくれる。2週間たっても見つからなかった場合は、同等品を提供してくれるというものだ。このプランは盗難が多いヨーロッパなどでも提供されており、同社の盗難防止技術に対する自信がうかがえる。

目指すのはクルマに代わるクリーンな交通手段

未来的なeバイクを作り続けるVanMoofだが、その目線はさらに先に向いている。同社は2021年10月、最高時速50キロメートルという野心的なeバイク「VanMoof V」を発表。2022年末(日本は2023年を予定)までに発売する予定だ。高速でも安定走行できるよう、前後輪それぞれにモーターを内蔵し、バイクのように太いタイヤと前後サスペンションを搭載している。

もちろん自転車の最高時速は国によって決まっているから、実際には走行する国によって制限がかけられることになる。日本ではアシスト上限が時速24キロメートルとなっている。それでもVanMoofがこんな自転車を発表したのは、都市モビリティの再定義をするため。クルマに代わるクリーンな交通手段としてeバイクの普及を目指す同社は、持続的な未来に向けて政策をアップデートするよう、各都市と議論していきたいとしている。

VanMoof Vは45万円という価格にも関わらず、発表から約3カ月で予約数が世界で1万台を突破したという。新たな交通手段としてのeバイクへの期待は世界的に高まっているようだ。