グランプリに輝くのはどこか? 「SIGNAL AWARD 2022」最終審査に進む20社を紹介#1
 

“ボーン・グローバル”といった言葉があるように、近年日本ではなく、海外で起業する人の数も増えつつある。Cashi Cake CEOの三木アリッサ氏もそのひとりだ。

Cashi Cakeは「日本文化を世界に」というミッションのもと、海藻寒天を加工する技術を活用した琥珀糖のブランド「MISAKY.TOKYO」を展開するスタートアップ。これまでにアカデミー賞・エミー賞前夜祭でベンダーとして出店したほか、1億9000万人超のフォロワーを持つセレブ・キム・カーダシアンのフレグランスブランドKKW Fragranceとのコラボ商品を製作。また、ブランドアカウントのTikTokフォロワー数が30万人(累計動画再生回数4800万回)を超えるなど、着実に認知度を高めている。

三木氏は日本酒ベンチャーのKURAND(旧:リカー・イノベーション)で新ブランドの立ち上げのほか、イスラエル専門商社で新規事業開発マネージャーを務め、Life is Tech ! (ライフイズテック)ではアメリカ進出の戦略立案に従事した経験を持つ。

Cashi Cak CEOの三木アリッサ氏
Cashi Cak CEOの三木アリッサ氏

そうした経験を経て、2019年9月に渡米。2つのスーツケースに荷物を詰め込み、貯金の200万円と航空券を持って単身でロサンゼルスに飛んだ。

その後、砂糖の量を5g単位で変えたり、温度を1度ずつ変えたりしながら200通りのレシピを試すなど、試行錯誤を繰り返し、主力商品の「Crystal Treats」が誕生した。2022年2月には、千葉道場ファンド、ココナラスキルパートナーズ、Headline Asiaなどからシードラウンドで約1.2億円の資金調達を実施。現在は「MISAKY.TOKYO」の製造拠点の拡大、新海藻ドリンクブランドの立ち上げに注力している。

「日本の精進文化は、世界が求めるソリューションです。ビーガン、サスティナブル、メンタルウェルネスは全て「精進」につながっています。もっと多くの日本人に、日本の文化を誇りに思ってもらえるよう、これからも世界で戦っていきます」(三木氏)

スモールビジネスの商取引をシンプルにする「ペイトナー」

 

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会社に属さずに働く、いわゆる“フリーランス”。ランサーズが実施した「フリーランス実態調査 2021」によれば、広義のフリーランス人口はすべての労働人口の24%を占める1670万人となるなど、フリーランスの数は増加傾向にある。

自由に働くことができる一方で、ネックになるのが資金繰りだ。フリーランスは会社員と違って月末に決められた額が必ず入金されるわけではない。入金のサイクルは取引先ごとに異なり、中には支払いが翌々月になるといったパターンもある。その結果、資金繰りに悩みを抱えてしまうフリーランスも多くいるのが現状だ。