例えば、Pantriiでは人気コスメが最大90%オフで購入できる「新春セール」など季節ごとのイベントのほか、定期的にタイムセールなどを開催するなど、会員が常に楽しめるような仕掛けをつくっているという。「こういうイベントの開催が顧客の獲得にもつながっているので、今後も注力する施策のひとつとして取り組んでいきたい」と神﨑氏は語る。

現状、Pantriiはコスメしか取り扱っていないため、欲しかったコスメを何点か購入したユーザーは1カ月で解約してしまうユーザーも一定数いるとのこと。神﨑氏によれば、実数こそ明かせないものの、解約率もそれなりの数字となっているという。

今後、ユーザーの解約率を低くし、アクティブ率をより高めていくほか、女性以外のユーザーを獲得するために、コスメ以外の商品の展開も始める予定だという。そのための資金として、運営元のParchieはCyberAgent Capitalをリード投資家とし、Gazelle Capital、F Venturesおよび個人投資家から総額約1.2億円を調達した。今後はマーケティングや採用にも力を入れていくほか、カテゴリーの拡大や物流の強化にも取り組んでいくという。