韓国NAVER、中古衣料品マーケットプレイス運営の米Poshmarkを約12億ドルで買収

「韓国のGoogle」とも呼ばれるIT大手のNAVERは10月3日、中古衣料品マーケットプレイス運営の米Poshmarkを約12億ドルで買収すると発表した。Poshmarkは2021年1月にナスダックへ上場しており、買収金額は10月3日時点の終値に対して15%の上乗せとなる。手続きは2023年の第1四半期までに完了見込みで、取引完了後はNAVERの独立子会社としてPoshmarkは運営される。マニッシュ・チャンドラCEOと現経営陣が引き続きPoshmarkの経営に取り組む。

NAVERのチェ・スヨンCEOは今回の発表のなかで「NAVERの検索、AIによるレコメンデーション、Eコマースの先駆的なテクノロジーは、Poshmarkのグローバルな成長の次の段階を後押しする」とコメント。2011年設立のPoshmarkは現在、ユーザー登録者数が8000万人を超えており、2021年の通期の売上高は3億2600万ドルと前期比25%増。一方で9800万ドルの損失を出し、直近の株価はピーク時から9割近く下落していた。

NAVERは、2022年4月にチェ氏がCEOに就任。その際、事業の海外展開を加速する見通しを示していた。今回のPoshmark買収は、同社として過去最大のM&A。北米展開へ、今回の買収を足がかりとする見込みだ。