テレビCMは動画広告と異なり、テレビの考査に耐えられるクリエイティブが求められる。特に音質は高いレベルを要求されるので、その要求を満たすべく「新たなフォーマットづくりにもチャレンジしています」と須藤氏は語る。
テレビCMのあり方が変わっていく中で、何より大事になるのが「放送したら終わりではなく、放送後のデータをもとにテレビCMのクリエイティブを改善していくこと」だ。まさにKaizen Platformが創業時から今まで強みにしてきた部分である。
「今後のターニングポイントになる技術として重視しているのは5G(第5世代移動通信システム)です。この技術が普及すると、4Kテレビがスマホで観られるようになると言われています。本格的に普及するのは2023年頃なので、この3年くらいでテレビ広告市場が変わっていくはずです。そこまでに向けてどれだけ実績を作れるか、が勝負ですね。動画広告は3年で1万本を制作しましたが、テレビCMはクオリティのハードルが異なるので同じくらいとは言えませんが、最低でも1000本、2000本の実績はつくりたいです」(須藤氏)