みなさんは、DeFiという言葉を聞いたことはあるだろうか? DeFiは「Decentralized Finance」の略で日本語訳では“分散型金融”と言われている。
今年、このDeFiが暗号資産業界に一大ブームを巻き起こした。今回は、DeFiとは一体何なのか、そして何が革新的なのかを解説していく。
テクノロジーで信用を担保する次世代の金融サービスDeFi
DeFiは、ブロックチェーンのネットワーク上に構築される金融エコシステムを指す。
DeFiの大きな特徴のひとつは、取引が全てブロックチェーン上で処理されることである。これまでの暗号資産取引の多くは、取引の利便性やブロックチェーンのネットワークへ支払う手数料を抑えるためサービス提供社が管理するデータベースに記録されるという仕組みであり、ブロックチェーン上で操作されるのは暗号資産の入出金だけであった。そのため、業者の管理するデータベース上の処理は見ることができない。
一方で、DeFiはブロックチェーン上で処理されるため、すべての取引の記録がネット上で公開され、どのような取引が行われるのかは誰でも確認することができる。また、取引の実行や記録はブロックチェーン上で人の手を介さずに行われている。