スマホアプリを運営する企業にとって、 「E2Eテスト(動作テスト)」はユーザーに快適な体験を提供する上で絶対に欠かせない業務だ。実際に多くの企業ではアプリの品質を担保するべく、この工程にかなりの工数をかけている。
従来テスト業務はQA(品質保証)担当者が手動で実施するか、外部の専門企業に委託することが多かった。知見のあるエンジニアがいればテストを自動化することで担当者の負担を減らすことができるが、アプリのUIを変更するたびにテスト用のコードを書き直す必要があるため“メンテナンスコストの高さ”がネックになりやすい。
こうした課題を解決する目的で作られたのが、2月26日にベータ版をローンチした「SmartQA」だ。
SmartQAの特徴はブラウザ上の簡単な操作だけでiOSアプリにおけるE2Eテストのシナリオを作成し、テスト業務を自動化できること。プログラミングのスキルが必要ないため、エンジニア以外のメンバーでもテストの自動化に取り組める。加えてAIを活用した自動修復機能により、UIが変更された際にはテストのシナリオを自動で調整してくれる点もポイントだ。
エンジニアでなくてもE2Eテストを自動化、UI変更にも対応
SmartQAの使い方はシンプルだ。テストをしたいアプリをSmartQAにアップロードするとウェブ上でアプリが立ち上がるので、まずは表示される画面をタップしながらテストケースを作る。次に作成したテストケースの各操作に対して、「このUI要素は●●のようなテキストであって欲しい」「同じサイズであって欲しい」などの条件を定義していけば基本的な準備は完了だ。