SNSやオンラインメディアで「ウマ娘」というワードを目にする機会が増えている。ウマ娘とは、ゲームアプリ『ウマ娘 プリティーダービー』(以下、ウマ娘)の略称だ。そのタイトル名から想像がつく人もいるだろうが、このゲームは「競馬の競走馬を美少女キャラへ擬人化したゲーム」だ。今このゲームが空前のヒットを飛ばしているという。
実在のモノを擬人化したゲームとしては、艦船を題材にした『艦隊これくしょん』や刀剣を題材にした『刀剣乱舞-ONLINE-』といった大ヒットの前例がある。だが、単に何かを擬人化しただけでヒットが狙えるほど甘い市場ではない。本記事では、ウマ娘のヒットの規模、そしてその要因について解説していきたいと思う。
1カ月間に140億円を稼いだ、別格の大ヒットゲーム
調査会社のSensor Towerが発表したレポートによると、ウマ娘の売上は推定で1日464万ドル(約5億円)。1カ月では約140億円に上る。この売上を評価した投資家たちがウマ娘の開発元であるCygamesの親会社・サイバーエージェントの株を買い、株価は急上昇。サイバーエージェントは上場以来初の、時価総額1兆円超を記録した。
この月額140億円という売り上げがどのくらいインパクトがあるものかを伝えるために、他アプリの売上と比較してみよう。App Storeのセールスランキングを分析し、売り上げ予測を公開するサイト「Game-i」によると、売上ランキングの上位は以下の通り。なお、それぞれの売り上げ予測には誤差があるが、いずれのデータからみても、少なくとも130億円近い売り上げを記録しているという認識で間違いはないだろう。
3月の売上予測
129.33億円 ウマ娘 プリティーダービー
49.98億円 パズル&ドラゴンズ37.88億円 モンスターストライク
34.99億円 ピッコマ
30.88億円 荒野行動
26.39億円 ドラゴンクエストウォーク
24.83億円 Pokémon GO
18.97億円 原神
17.26億円 LINEマンガ
11.57億円 あんさんぶるスターズ!! Music