「触れるカタログ」「買えるショールーム」を実現したCHOOSEBASE

西武渋谷店パーキング館1階にオープンしたリアル店舗は、約700平方メートルの売り場面積に54社が出店。D2Cブランドを中心に、衣料品や雑貨、インテリア用品、化粧品などのアイテム約400点が並ぶ。販売商品のシステム登録と商品配送以外の業務はすべてそごう・西武が代行。実店舗への出店実績が少ないブランドが出店しやすい仕組みとした。

店頭では商品を手に取って確認することができ、衣料品の一部は試着も可能。購入するときは商品に付けられているQRコードをスマートフォンで読み取るか、店頭用のカタログページにアクセスして、商品をウェブ上の「買い物かご」に追加する。

会計の際はレジカウンターで決済用のQRコードを提示。支払いは各種クレジットカードまたは「PayPay」「LINE Pay」によるキャッシュレス決済で行う。購入した商品はピックアップカウンターで受け取ることができる。

購入方法を説明する店内の表示
購入方法を説明する店内の表示
カタログにアクセスするためのQRコードがプリントされたキューブ
入口にカタログにアクセスするためのQRコードがプリントされたキューブが置かれている
決済方法はキャッシュレスのみ
決済方法はキャッシュレスのみ
商品のピックアップカウンター
商品のピックアップカウンター

同店ではさらに、「店頭で見た商品を、帰宅後に改めてECサイトから購入する」あるいは「事前にECサイトで購入した商品を店頭でピックアップする(BOPIS:Buy Online Pick-up In Store)」といった買い物スタイルも実現。これは店頭とECとで、顧客や商品、在庫の情報を統一して管理するシステムがもたらしたものだ。これらの機能を含むストアの開発には、そごう・西武とともに、スタートアップのROUTE06が協業で取り組んだ。

サステナビリティを意識したプロダクトが一堂に会する

CHOOSEBASE SHIBUYAでは一定期間でテーマを変え、それに合わせて商品やブランドのラインアップもアップデートしていく。初回のテーマは「TIMELIMIT」。サステナビリティを題材に、地球環境や文化における“タイムリミット”について問題意識を持つブランドが集結。取り扱い品目にはプラスチックフリー、オーガニック、リユース、ロングライフ・プロダクトなど、何らかのかたちでサステナビリティを具体化したプロダクトが並ぶ。 

D2Cブランドを中心に、こだわりの衣料品や雑貨などを集めたエリア「BASE A」
D2Cブランドを中心に、こだわりの衣料品や雑貨などを集めたエリア「BASE A」
コスメやフードも含め、さまざまなカテゴリーのアイテムを展示するエリア「BASE B」
コスメやフードも含め、さまざまなカテゴリーのアイテムを展示するエリア「BASE B」

CHOOSEBASEの取り扱い商品はいずれも、それぞれが出来上がるまでの背景や素材など、ストーリー性が高いものばかりだ。その詳細な説明は、QRコードからアクセスできるウェブカタログに掲載されており、店頭でちょっと気になった商品のルーツやメーカーの思いなどを深く知ることができる。同じ説明はECサイトにも記載されているので、その場では時間がなくても、後から自宅などでじっくり確認してから購入することが可能だ。