OMOスタートアップの雄、FABRIC TOKYOとTAILORED CAFEも出店

出店企業の中でも、ひときわ大きなスペースを展開するのは、オーダーメイドのビジネスウェアなどをオンライン・オフライン融合型で提供するFABRIC TOKYOの3ブランドと、元メルペイ・松本龍祐氏が率いるカンカクの完全キャッシュレスカフェ「TAILORED CAFE」だ。

「TAILORED CAFE」は渋谷ロフトから公園通りへ抜ける間坂に面したスペースに出店
「TAILORED CAFE」は渋谷ロフトから公園通りへ抜ける間坂に面したスペースに出店

TAILORED CAFEは、CHOOSEBASE SHIBUYAのラウンジエリアに出店する。カンカクが運営する他店と同様、事前注文・決済できる専用アプリ「COFFEE App」の利用が可能。全自動ハンドドリップコーヒーマシンによるスペシャルティコーヒーやカフェラテを楽しむことができる。同店はアプリ内の月額定額プラン「メンバーシップ」の対象にもなっており、月額4180円(初月無料)で毎日スペシャルティコーヒーが飲み放題となる。 

TAILORED CAFEの内部
TAILORED CAFEの内部

FABRIC TOKYOは、CHOOSEBASE SHIBUYAのショールームエリアに出店。同社がこれまで展開してきたオーダーメイドのビジネスウェアブランド「FABRIC TOKYO」、クリエイティブ・ワーカー向けのカジュアルライン「STAMP」に加え、CHOOSEBASE SHIBUYAのオープンに合わせて立ち上げた同社初のレディースブランド「INCEIN(インセイン)」を展開する。

「FABRIC TOKYO」「INCEIN」が出店する「BASE C」
「FABRIC TOKYO」「INCEIN」が出店する「BASE C」

INCEINでは、ブランド最初のコレクションとして、ワーキングスタイル向けのシャツタイプや、フォーマルにも活用できるドレッシーなタイプなど、3型のワンピースを展開。今後トップス・ボトムス・アウターなども順次リリース予定だ。CHOOSEBASE SHIBUYAでは採寸が約10分で完了する3Dスキャンボックスを設置。商品サンプルとカスタマイズ可能な生地を確認しながら、オーダーメイドのワンピースを仕立てることができる。

INCEINのワンピースサンプル
INCEINのワンピースサンプル

日本では2020年8月、米国サンフランシスコ発の体験型小売店舗「b8ta(ベータ)」が進出し、先行してRaaSモデルを展開。b8taは今年11月にはCHOOSEBASE SHIBUYAにほど近い、渋谷駅から徒歩約1分の場所にカフェスペースを併設する国内3店舗目をオープンする予定にもなっている。

今後、デジタル技術を活用した小売業の進化、ニューノーマル時代における店舗の価値の最大化は日本でも進むだろうか。コロナ禍を機に、今まで以上にスマートで新しい発見のある購買体験が得られるようになることを期待したい。