DAIZでは生産工場も増設しており、2020年中には年間3000トンの生産キャパシティを目指す。2021年に熊本県内には国内最大級の植物肉工場の建設を計画しているため、2020年内にシリーズBラウンドの資金調達を実施する計画だ。
タンパク質危機を解決するのは植物肉
2030年にはタンパク質の需要に供給が追い付かなくなる「タンパク質危機」が起こり、これまで以上に食肉価格のが高騰すると予想されている。コロナの感染拡大により、代替タンパク質としての植物肉への注目は今後も高まりそうだ。
「コロナ禍において、各国が自国防衛の観点から食糧輸出の停滞を招き、持てる国と持たざる国との間で格差が拡大した。それにより、タンパク質危機の時計の針が進んだと思う。だが、植物肉はその格差を解消するための有力な手段と考えている。植物肉の原料である大豆は、世界的に栽培されており、調達しやすい資源であるため、今後は格差なく、植物肉が人々のタンパク質危機を解決すると確信している」(井出氏)