今年も例年のような年末商戦がやってきた。米商務省が14日発表した11月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.3%増加した。過去の小売売上高がのちに下方修正されていることを踏まえても、これはウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がまとめたエコノミスト予想の0.1%減よりも強い数字だ。世論調査での消費に対する米国民の消極的な態度とは裏腹に、堅調な雇用市場とコロナ禍初期に蓄えた貯蓄が、引き続き買い物を続ける資金源になっていることが改めて示された。物価に何が起きているかを考えれば、一層喜ばしい結果だ。全体的なインフレはまだ続いているが、多くの項目(特にクリスマスプレゼントにされる物)で価格が下がっている。労働省が12日発表した11月のインフレ統計によると、玩具の価格は前年同月比2.8%減、スポーツ用品は1.8%減、コンピューターやスマートホーム機器などは4.6%減だった。ガソリン価格も下落しており、米国民は余剰資金をどこか別の所で使うこともできる。ガソリンスタンドを除く11月の小売売上高は0.6%増だった。
米年末商戦、結局は好調
11月の米小売売上高は予想外の前月比0.3%増加
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