ドイツに上場されている変わったオプション

 ところで、KOSPI200オプションに関連して、ドイツの取引所Eurexでは、一風変わった商品が取引されています。それは、KOSPI200オプションの1日先物(Daily Future)です。「オプションの先物」で、なおかつ日々現物決済されるという変わったものです。

 例えば、「KOSPI200 Mar(3月) 250コール 1日先物」をヨーロッパで買うと、その先物のポジションは、買ったその日の終わりに消失し、翌日に強制的にKorea Exchangeの「KOSPI200 Mar 250コール」のポジションへと変わるのです。

 あくまでも「オプションの先物」ですから、得るのはオプションであり、その後そのオプションを韓国で売ることができます。

 そもそも株価指数自体がデリバティブですから、これは「株価指数のオプションの1日先物」というデリバティブのデリバティブのそのまた一風変わったデリバティブが、別の証券取引所で取引されているというおもしろいことになります。

(次回は、4月10日に掲載します)


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目次

1章  オプションとは
2章  プットコールパリティ
3章  オプション価格はどう決まるか
4章  オプション価格計算モデル
5章  ボラティリティとは
6章  ボラティリティサーフィス
7章  スプレッドとは
8章  グリーク
9章  グリークの視点からのスプレッド
10章  コールとプットの等価性
11章  オプションアービトラージ
12章  アメリカン型オプションの早期行使
13章  トレーダーの視点
14章  VIXとは
用語集
正規分布表
索引