【好きなことでお金を稼ぐ】
起業をしたけれど、どんどんお金が減っていく…心労の末にたどり着いたこと

【楽天のプロ講師が教える“1年半無収入”からの大逆転ノウハウ初公開！】ネットショップを運営した経験はゼロ。なのに、なぜ急にネット通販をするようになったのか？ 1日の終わりにワインを飲むのが好きで、その「好き」が高じて、無謀にも仕事をやめて、新たに「ワインを仕事にする！」と決めた。限りある人生、どうせなら「好きなことを仕事にしたい」というだけの理由だった。それが開業して3年後には年商3400万円、5年後には年商6500万円、いまは年商7億円超にまで成長！ 開業資金ゼロ・在庫ナシでもOK、さらには週1回（もしくは月1回）パソコンを開くだけでも稼げる方法がある。限りなくゼロに近いリスクで、自分の「好き」を仕事にするノウハウを初公開＆全公開した話題の書『「おウチ起業」で４畳半から７億円　ネットショップで「好き」を売ってお金を稼ぐ！』（ダイヤモンド社）より一部を抜粋・編集したものをお送りする。

好きだからはじめたけれど
驚くほど……

私は33歳のとき、大好きな「ワイン」を仕事にしようと、ネット通販については“完全に素人”の状態で独立・起業しました。

しかし、現実はそう甘くはありませんでした。

通販サイトを公開したのは、仕事をやめて独立してから半年後のこと。自分としては準備万端で通販サイトを公開したつもりだったのに、驚くほど売れなかったのです……。

お客さんが来ないけれど
サイトの不具合のせい？

通販サイトを公開してから2ヵ月くらいたったころ、あまりにも反応がないので、「もしかしたらサイトに不具合が生じているのかも」と、試しに自分で購入してみることにしました。

すると、なんの問題もなく、すんなりと買えたのです。

そう、単にお客さんが買いに訪れないだけ……あのときは厳しい現実を突きつけられ、途方に暮れました。

資金がどんどん減っていく……

私はそれまで経営者をサポートしながら財務や会計の仕事をしていたので、ある程度は経営の知識があり、「このまま行くと、今ある手元資金が、あと何ヵ月で底をつくか」というのが計算上わかります。

自分がはじめたネット通販の手元資金が、「このまま行くとあと半年でなくなる」となったころには、まるで“余命宣告”を受けたかのような気持ちになり、胃が痛くなるわ、眠れなくなるわで、心身ともに削られる思いがしました。

手元資金が日々減っていくのに、その苦しい状況から抜け出す方法がわからない……。悶々とした日々を延々と過ごしたのです。

あせればあせるほど
空回りの連続……

そこで、「ネット検索で上位に表示されれば、お客さんが増えて、売り上げアップにつながるかもしれない」と、SEO（検索エンジンの最適化）対策の業者に、コンサルタント料を支払ったこともありました。

すると、「ワイン通販」というキーワードで検索トップに表示されるようにはなったものの、売り上げアップにはまったくつながらなかったのです。

どうにか売り上げ低迷の突破口をつかもうと、今度はある営業マンに「新聞広告を出せば、反応がありますよ」と誘われ、もう藁にもすがる思いで、なけなしのお金を払って広告を出しました。

しかし、その後、お客さんはまったく増えることなく、別の広告会社からの「ウチでも広告を出しませんか」という誘いばかりが増える始末でした。

1年続いた“お金の心配”

打つ手打つ手が集客にも売り上げアップにもつながらず、お金が出ていくばかり。

資金が尽きる日が刻々と近づくなか、「どうにかしなければ！」という気持ちばかりが募り、あれこれ試しても空まわりの連続……アルバイトをして食いつなぐことも、しょっちゅう頭をよぎりました。

そんな暗黒の時代が、通販サイトを公開してから、なんと1年も続いたのです。

心労の末にたどり着いた
「よし、明日もがんばろう！」

まるで先が見えない、真っ暗なトンネルのなかを歩いている期間が1年というのは、精神的にかなりキツい状態です。

好きなワインに携わっていられることが、唯一の救いでした。私は当初から「販売するワインは、必ず自分で試飲して納得したものだけにする」というポリシーを貫いています。

そのため、毎日のように、自分が好きなワインを飲み、「よし、明日もがんばろう！」と気持ちを切り替えることができていたのです。自分がとり扱う商品が、苦しい状況の自分を救ってくれていました。

※本稿は、『「おウチ起業」で４畳半から７億円　ネットショップで「好き」を売ってお金を稼ぐ！』（ダイヤモンド社）より一部を抜粋・編集したものです。