日本製鉄が米同業USスチールを141億ドル(約2兆円)で買収するとの合意について、ワシントンの保護主義者たちが嘆いているが、われわれはそれを見てほほ笑んでいることを認めざるを得ない。保護主義者たちは、自分たちが決めた関税や産業政策が結果として、米製造業を象徴する企業が外資に買収される事態を招いたという皮肉を見落としているようだ。