パレスチナ自治区ガザ地区の聖ポルフィリウス教会の信徒たちは、10月中旬のイスラエルによる空爆で死亡した17人の信徒を埋葬するために集まった数日後、9人の子どもの洗礼式に立ち会うため再び参集した。遠くで爆発音が鳴り響く中、ガザ市旧市街にあるギリシャ正教の教会のきらびやかな内部で、シラス・ハビブ神父が地元コミュニティーの最年少の子どもたちに洗礼を施した。参列したジャネット・マヘルさんによると、祝福の雰囲気ではなかった。神父は「私は子どもたちが皆、洗礼を受けずに亡くなることを恐れている」と語ったという。ガザ地区の人口200万人余りのうち少数派のキリスト教徒は1000人ほどで、過去数十年で減少してきた。一部のキリスト教徒はイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦いに巻き込まれており、自分たちのコミュニティーが存亡の機にあると感じていると話す。
ガザのキリスト教徒、生き残りに不安
少数ながら組織的な存在感は大きい
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