お金持ちの家に生まれ育ち、大学を卒業して間もなく結婚。3人の子どもを授かるも離婚した。実家に出戻ったものの、父親の会社が倒産し、49歳で住む家を失ったついには預金通帳の残高がほぼ0円に……それまでとはうって変わって赤貧生活に陥り、裸一貫で整体院で働くようになった。自分の力で人生を切り拓いてきたとき、今度は末期寸前のがんを患うことに。そんな波乱の人生を乗り越えて「今がいちばん幸せ!」と断言する『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)の著者が、毎朝起きるの楽しくなるライフスタイルを【人間関係】【食事】【睡眠】【健康】【メンタル】【ファッション】【インテリア】【パソコン】とテーマごとに紹介する。
※本稿は『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【71歳ひとり暮らし】<br />年をとっても元気な秘訣は…たんぱく質重視の“お手軽”食生活写真:川瀬典子

メインのたんぱく源は
鶏胸肉と豚肉です

年齢を重ねても筋肉をしっかりつけておきたいと考えている私は、たんぱく質を意識的にとるようにしています。

筋肉というと太ももや腕、お尻などを連想する人が多いと思いますが、実は心臓や食道、胃腸などの内臓も全部筋肉でできているんです。

それに髪の毛や爪、肌にいいとされる「コラーゲン」だって、たんぱく質からできています。

おいしく食べるためにも
のどの筋肉を大切にしたいです

年をとるにしたがって、のどの筋肉が衰えると、飲み込みがうまくできない嚥下(えんげ)障害が起きて、「誤嚥(ごえん)性肺炎」の原因になったりします。

丈夫な足腰を保つためだけでなく、おいしく食べるためにも筋肉をいい状態にしておくことが必要なんですね。

そのために必要なのがたんぱく質というわけです。

廉価な鶏胸肉と豚肉が
おもなタンパク源です

私の場合は、おもに鶏胸肉や豚肉を食べるようにしています。

牛肉はおいしいと思うのですが、牛脂が体に合わないようで重く感じてしまうので、めったにいただきません。

鶏胸肉は塩麹漬けを
ゆでてジューシーにします

鶏胸肉はたんぱく質が豊富なうえに低カロリーで、健康と美容にいい。値段ももも肉に比べればずっと安く、三拍子そろった秀逸な食材です。

ただし、脂肪が少ない分、調理法によってはパサつきやすく、うまみに欠けるという弱点があります。

ところがここ数年、その弱点を補ってくれる調理法が登場しました。塩麹に漬け込んで鶏ハムにすると、しっとりおいしくなると聞き、私も早速とり入れたのです。

1.5cm間隔くらいで切れ目
を入れるのがコツです

鶏胸肉1枚に味がしみ込みやすいように1.5cm間隔くらいで切れ目を入れ、塩麹大さじ1杯くらいを手でよくもみ込みます。

これをラップでキャンディーのように包み込み、両端を糸で結んで、冷蔵庫で一晩寝かせます。

翌朝、沸騰させたお湯の中にラップごと入れて、30分くらい余熱でゆでればできあがりです。

豚肉は薄切り肉を
常備しています

ラップの中のたっぷりのコラーゲンに包まれた、しっとり鶏ハムを見るにつけ、「胸肉がパサパサなんて絶対にウソ!」と思います。

豚肉はしゃぶしゃぶ用にスライスされたものを500gくらい買ってきて、小分けにして冷凍しています。

食べ方は、ダイコンとの炒め煮、白菜とのお鍋、バラ肉のしゃぶしゃぶをポン酢で、お酒を入れた鍋にほうれん草と合わせて入れて、毎晩食べても飽きないとの意味が込められた「常夜鍋」にしたりといろいろです。

※本稿は『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。