「せっかく“いい会社”のはずなのに、毎日ぜんぜん楽しくない…」
あなたは今の職場で、「うまく言葉にならない“悩み”」を感じたことはないだろうか。「この会社で一生働くなんて無理…」「でも、他に“やりたいこと”もない…」「だから、しぶしぶ働いている…」そんな日々に「このままでいいのか?」と不安になったことも、一度ではないはず。
こんな“うまく言葉にできないモヤモヤ”を「見事に“言語化”してくれた!!」と話題なのが、新刊『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』だ。各所から共感が殺到している本書の内容に沿って、今回は「キャリアのモヤモヤ」の正体について解説する。

「やりたいこと」が明確な人は意外と少ない
社会に出てわかるのは、「やりたいこと」が明確な人は意外と少ないという事実だ。
多くの人が本当に求めているのは、どんな感覚で日々を生きていたいか、ということ。
言語化しづらくとも、胸の奥に確かにある「状態」への願いだ。
それでも私たちは、「やりたいことを見つけねば」と焦り、“自分探し”の名のもとに、終わりなき問いに追われ続ける。
やがて人生は、チェックリストのように消費されはじめる。
――「やりたいこと100個」
――「いつか欲しいものリスト」
いつの間にか、埋めること自体が目的になり、生きることがただのタスクに変わっていってしまう。
「どうありたいか?」を書き出してみよう
だが、本当に書き出すべきなのは、「何をするか」ではなく、「どうありたいか」だ。
たとえば――
朝、どんな気分で目覚めたいか。
誰と、どんな空気を共有したいか。
夜、どんな心持ちで一日を終えたいか。
そうした“状態”を思い描くことが、行動の起点になる。
たとえば――
無理なく働き、家族との時間を大切にしながら、年に一度は海外を旅する。
あるいは――
週に一度は一人の時間を持ち、誰に認められなくても、手応えのある仕事をしていたい。
誰の心にも、“ありたい姿”はある。
そこに近づくには、どんな行動が必要か――
その逆算が、「やるべきこと」のヒントになる。
(本記事は『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』の一部を編集・加筆・調整した原稿です)