
40代は、ただ目の前の仕事を続けるだけでは危うい年代。定年後の長い時間をどう生きるか、どんな働き方を選ぶか。転職や起業を考えるにしても、無計画に飛び出すのではなく、自分の強みを知り、退路を確保することが鍵となる。2万人を超えるビジネスパーソンに指導してきた藤井孝一氏が、セカンドキャリアとの向き合い方を解説する。※本稿は、藤井孝一『40代がうまくいく人の戦略書 仕事・人生を“進化”させ、さらなる飛躍をめざす具体策』(三笠書房)の一部を抜粋・編集したものです。
90歳までの「人生年表」で
自分自身の未来と向き合う
私は年に一度、誕生日に、「自分の人生の棚卸し」をしています。
棚卸しは、自分がいままでどういう人生を送ってきたのか、この先どういう人生を送りたいのかを見つめ直す作業です。
私は、生まれたときから90歳までの「人生年表」をつくっています。年号と自分の年齢を書き、どの年齢でなにが起きたのかを書き込んでいっているのです。
項目は「仕事」「家族」「プライベート」の3つに分けています。
0歳から4歳までは幼児、4歳で幼稚園に入り、6歳で小学校に入学し、18歳で大学生になり…とざっくりと社会人までの経歴を書き出します。
22歳から34歳で起業するまでは金融会社のサラリーマンでした。
ただ、サラリーマン人生のなかでもさまざまな節目があります。12年間のサラリーマン生活のうち、海外に5年間駐在していましたし、帰国してからは週末起業を3年間続けて独立の準備をしていました。