中国のホットな新しい成長市場に企業が照準を合わせている。高齢者市場だ。中国は他の開発途上国よりも急速に高齢化し、60歳以上の人口は2億8000万人超で世界最多となっている。出生率は急低下し、2022年には人口が14億1200万人に減少した。高齢者層が膨らむ中、多国籍企業や地元企業は中国での長期的な成長機会を再考し、この層を取り込むために商品やマーケティング戦略を変化させている。以前は乳児向けの商品を手掛けていた企業が今では高齢者をターゲットにしている。テクノロジー企業は高齢者ユーザー向けにシンプルなモバイルアプリを開発し、オンライン小売業者は広告に高齢者を多く起用するようになった。新型コロナウイルス対策の厳しい規制が解除された今、高齢の観光客向けのビジネスは金のなる木になりつつある。高齢者向けのダンスミュージックの動画も多くの視聴者を集めている。
中国の高齢者「銀髪世代」、外国企業も注目
シニア層向け食品や住宅を開発、学びの動画アプリも人気
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