カバードコール戦略
3つのポイント

カバードコール戦略の留意点は次の3つです。

カバードコール戦略の3つのポイント

自分が保有しており、売却したい銘柄で実践する
「権利行使価格」「満期日」「オプション料(保険料)」を設定
証拠金の節約には「オプション口座」での現物株保有がベター

「満期日」のポイント

このうちに関しては、次のように考えるといいでしょう。

満期日は、25~90日で設定します。ターゲットバイイング戦略と同じように、初心者は60日(2か月)以上で設定しておくと、取引に余裕が持てるでしょう。

「権利行使価格」のコツ

権利行使価格は、現在の株価から5~15%高い価格に設定します。

株価の変動が激しい銘柄では、多少広めに設定するのがおすすめですし、売却したい水準を踏まえて設定するとよいでしょう。

プレミアム(保険料)の設定

プレミアム(保険料)は、年率換算で5~10%のリターンになるように設定すると手がけやすいです。

もっとも、最終的にその銘柄を保有し続けたいか、いくらなら売りたいかという定性的な判断や好みを重視したほうが、結果として好循環を生みます。

の設定が終わったら、指値注文を入れると、カバードコールは終了です。

オプション口座で
現物株とオプションの両方を取引

なお、コールオプション(特定価格で買う権利)を売却するときは、使用する口座によって証拠金の要否が変わります。

現物株とコールオプションの取引を別々の口座で行うと、オプションを売却するときに証拠金が必要となります。

ところが、オプション口座で現物株とオプションの両方を取引することで、保有する現物株のオプションを売却するときの証拠金が不要となり、取引の資金効率が向上します。