「ちょっと難しそうだな」
「どうやって実践したらいいの?」
さて、ここまで「ターゲットバイイング戦略」と「カバードコール戦略」の基本を押さえてきましたが、「ちょっと難しそうだな」「どうやって実践したらいいの?」と思われたかもしれません。
具体的には、「コール(買う権利)」と「プット(売る権利)」の2つの個別株のオプション取引のうち、「プット」のほうを活用します。
現物株について「買ってもいいかな」という銘柄と株価(価格)を決めたら、オプション市場でその条件に沿って「プット(売る権利)」の“売り”を約定(売買の成立)。
買ってもいい価格を「指値」で指定して、現物株を購入する感覚の取引でオプション料を得て、リターンの足しにするのです。
米国の個人投資家は
当たり前のように活用
なお、念のため繰り返しますが、コールは対象となる資産(ここでは現物株)を買う権利のことで、「プット」というのは、資産(現物株)を売る権利のことです。
コールとプットは、どちらも買うことも売ることもできます。そのため、投資家の戦略によって、さまざまな組み合わせの取引ができます。
これを個人投資家も活用することで、リターンの拡大を狙うことができるので、米国の個人投資家の間では、当たり前のように活用されているのです。
実践しながら
覚えていきましょう
プット(売る権利)を“売って”現物株の購入を狙ったり、オプション料のみを得たりするのが「ターゲットバイイング戦略」、コール(買う権利)を“売って”現物株の売却を狙ったり、オプション料のみを得たりするのが「カバードコール戦略」です。
ちょっとややこしいかもしれませんが、実践しながら覚えていくとよいでしょう。
※本稿は、『個人投資家もマネできる 世界の富裕層がお金を増やしている方法』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。