『とても傷つきやすい人が無神経な人に悩まされずに生きる方法』の著者、みさきじゅりさんは、「傷つきやすい人が絶対に関わってはいけない人の典型的なタイプに、私は6タイプがあると思っています」とお話ししてくれました。
たとえ小さなことでも気になってしかたがない、いつまでも引きずってしまう、他の人から見れば取るに足らないささいなことに反応して心が傷ついてしまうから、毎日が生きづらくて苦しい……そう感じるあなたは、病気でも、おかしいのでもありません。
みさきじゅりさんは、ご自身もそんな傷つきやすさに長く悩んできたHSS型HSPで、HSP研究の第一人者、E・アーロン博士の専門家認定プログラムを日本で初めて修了したキャリアコンサルタントです。
今回は、そのうちの2タイプについて、なぜ絶対に近づかないほうがいいのかという理由と、万が一、身近にいたり、遭遇してしまったりした場合の対処法をご紹介します。
HSPをはじめとする、すべての傷つきやすい人ができるだけ傷つかず、おだやかな日々をすごすためのヒントとしてください。(初出:2022年8月11日)

HSP HSS 繊細さん エレイン・アーロン 生きづらい カウンセラー 人間関係イラスト©村山宇希
みさきじゅり とても傷つきやすい人が無神経な人に悩まされずに生きる方法 HSP HSS カウンセラー キャリアコンサルタント 仕事みさきじゅり
HSP研究の第一人者エレイン・アーロン博士の専門家認定プログラム、日本人初の修了者。HSP専門のカウンセラーであり、キャリアコンサルタント(厚生労働省認定国家資格)
自身もナイーブな感受性と好奇心の旺盛さを併せ持つ「刺激追求型」のHSP(HSS)。
青山学院大学国際政治経済学部卒業後、東芝に入社。その後、ノキア・ジャパン、シリコンバレーのスタートアップ、アジア系IT企業などで、法人営業、外国人エンジニアの人材育成、大学生就活支援を経験。2017年、キャリアコンサルタントの国家資格取得。2018年、アーロン博士の「専門家認定プログラム」を修了。アーロン博士のサイトにてHSPに精通しているキャリアコーチとして正式に登録されている。クライアントは日本国内にとどまらず、ヨーロッパ、アジアなどからも訪れる。2018年9月、アーロン博士の講演を含むHSP Gathering Retreatsに唯一の日本人として参加するなど、国内外におけるHSPの最新動向に詳しい。著書に『ささいなことに動揺してしまう 敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本』(秀和システム)、監修に『繊細すぎて生きづらい~私はHSP漫画家』(おかだちえ 著 ぶんか社)、『「敏感すぎて疲れやすい人」がおだやかに暮らしていくための本』(中島智子 著 秀和システム)などがある。<撮影:松島和彦>

絶対に関わってはいけない!
他人のせいにする人

 わりと多いのが、「人のせいにするタイプ」です。

 人のせい、つまりこちらのせいにして、「お前が弱いからだ」「お前が甘えているからだ」というのが彼らの常套句です。

 こういう人の口を封じることはできないので、遭遇してしまったら、とにかく自分の味方を作ること。

 この手の人は、強い口調で言っても大丈夫な相手を選んでターゲットにすることが多く、実はあなた以外にも同じようなことを言われている人が何人もいたりします。ですから、他の被害者と連携して対処するのです。

 相手が上司や先輩など上の立場であるケースも少なくないのですが、理解してくれる別の上司などがいれば、味方につけるとより安全ですね。

 加えて、証拠(エビデンス)を残すこと。

「何月何日の何時何分に、〇〇〇〇と言われた」というメモを残しておいてくだい。

 録音は、場合によっては差し障りがあるので、何かあったらすぐに、手書きでいいのでメモを残しておくことです。

 なぜ、傷つきやすい人がこのタイプに近づいてはいけないかというと、必要以上に自分を責める結果になってしまうからです。

 本当は、こちらにそれほどの落ち度はないのに、自分が悪いと責めて、自信を失ってしまうことになってしまうので、関わるのは避けましょう。

傷つきやすい人が絶対に関わってはいけない!
説明が下手な人

 もう1つのタイプとして挙げておきたいのが、「説明が下手なタイプ」の人です。

 モノづくりの現場に多く見かけられる傾向があります。