企画とかデザインや設計などのクリエイティブな仕事、それから伝統工芸の工房や、地方に本社があるメーカーさんなど職人気質の人がいる職場、プログラマーやエンジニアなど技術系の職場に多いタイプです。
また、職場以外でも、友人やご近所さん、ママ友などの中にもいませんか。
このタイプに関わってはいけない理由は、他人に説明することがあまり得意ではないので、あなたがいちいち察したり、引き出したりする手間がかかるということ。
しかも、あなたがそうして察したことが、果たして相手の言いたいことと合っているのかどうかも分からない、ということです。
最終的に「違う。そういうつもりじゃなかったのに」などと言われて、あなたが指示通りにやっていないからだ、などとして不当に評価を下げられ、あなたが自分を責めることになってしまうからです。
例えば、上司から伝えられた通りに仕上げたつもりなのに、クライアントからは要望通りではないと言われる。でも、上司に「あなたの説明が下手だったからだ」とは言えないし、担当者である自分のせいにされてしまう。そういう上下関係の難しさもからんできてしまうわけです。
傷つきやすい人の特徴として、日ごろから相手の意図を細やかに汲み取ろうと努力しているがゆえに、相手の言葉の選び方が間違っていれば、そのせいで、はからずも違う結果に導かれてしまうことがあります。
もし分からないことがあっても、相手のプライドを傷つけないよう気遣うので、「え? 意味が分からないんですけど?」などとは聞き返せません。頑張って汲み取ろうとしてしまうんですね。それがアダとなってしまうのです。
相手はというと、常にこちらが汲み取っていることにすらまったく気づいていないので、何か問題が起きても、自分の言葉足らずが招いた結果だとは思いもしないのです。
このタイプの人への対処法としては、確認が必要だと感じたら、そのつど、
「もう少し説明していただけると、私も間違えないですむので、具体的にお願いします」
「確認なのですが、これはこういうことでよろしいでしょうか?」
などと、具体的に確認をしていくことです。
必要なことを確認するのは、相手にとっても自分にとっても、ひいてはクライアントにとっても良い結果をもたらすのですから、思い切って聞き返しましょう。