誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【精神科医が教える】人はなぜ落ち込むのか? ポジティブになる思考法・ベスト1Photo: Adobe Stock

うまくいかないのは思い込み?

今日は、「なんだか、うまくいかないな…と感じている人に向けて、その考え方をポジティブに転換する方法についてお話しましょう。

じつは、物事がうまくいかないと感じるのは、現実の問題よりも思い込みによる可能性があるかもしれません。

なにかがうまくいかないと感じているとき、それが本当にうまくいっていないからなのか、それとも過去の成功と比べているだけなのか、一度立ち止まって考えてみることが重要です。

人はなぜ落ち込むのか?

過去の成功体験が当たり前のように感じられ、それを基準にして無意識にいまと比べることによって、「うまくいかないな」と思っているだけかもしれないのです。

当たり前のように感じている過去の成功体験は、じつは自分の実力以上に、とてもラッキーだったからこそ得られた体験なのかもしれません。

つまり、自分を過信しているからこそ「もっとできるはず」と無意識に思い込み、目の前の現実とのギャップに落ち込んでしまうわけです。

過去と比較せず
新しい視点で

コップの水が半分でも、それを「半分も残っている」と思うのか、「もう半分しか残っていない」というたとえがあるように、ものの見方には人それぞれのクセがあるものです。

同じ状況でも、どう感じるかはその人のものの見方に依存します。物事が上手くいかないと感じたら、その原因を冷静に振り返り、過去の成功に感謝し、新しい発想で進むことが大切です。

物事が上手くいかないことに悩んでいる人は、思い込みを手放し、過去の成功体験をラッキーだったものとして、過去と比較しないで新しい視点で物事を見ることが大切です。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。