短時間で成果を出している人がいる一方、頑張っているのに成果が出ない人もいる。この違いは何だろう? 経営の最前線で20年以上、成果上げられる人と上げられない人の差を研究してきた人物がいる。東洋経済オンライン「市場が評価した経営者ランキング2019」第1位、フォーブス アジア「アジアの優良中小企業ベスト200」4度受賞の木下勝寿社長だ。注目の最新刊『チームX(エックス)』は「世界的にみても極上レベルのビジネス書」(神田昌典氏)と評され、デビュー作『売上最小化、利益最大化の法則』は「20年に一冊の本」(人気会計士)と絶賛された。そして今、「やる気に頼らず楽しく続けられる」と話題となっているのがベストセラー『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』だ。本稿では【がっちりマンデー!!】SNSで「ニトリ」似鳥会長と「食べチョク」秋元代表から「2022年に読んだオススメ本3選」に選抜された本書から一部を抜粋しながら、「最短時間で最大の成果を出す方法」を紹介する。

「友達には2種類ある」ってご存じでしたか?

プロスポーツ選手と芸能人

 なぜ、プロスポーツ選手は芸能人と友達になることが多いのだろう。

 バラエティ番組で、芸能人とプロ選手が日頃から交流していることがトーク内容からわかることがある。

 芸能人の親友としてプロ選手の名前が挙がったり、プロ選手のインスタグラムに芸能人との写真がアップされたりする。

 こんな疑問を持っている人も多いだろう。

「そもそも芸能界とプロスポーツ界は別業界なので話が合わないのでは?」
「プロ選手はバラエティ番組に出て芸能人と交流したとしても、年数回程度のはず。日常的にはチームメイトやスタッフといるはずなのに、たまにしか会わない芸能人がなぜ親友になるのか?」

 答えは実にシンプル。

 お互いが一流だからだ。

 厳密にいうと、「プロ選手と芸能人の仲がいい」わけではなく、「一流選手と一流芸能人の仲がいい」のだ。

2種類の友達

 友達には2種類ある。

 一つは環境で結ばれた友達。

 自宅近くの同じ小学校に通う同級生、近所に住む幼なじみなどだ。

 もう一つは、価値観で結ばれた友達。

 自分と相手の価値観がピタッと合うことで意気投合する。

 プロ選手と芸能人の場合は後者。

 自分の住む世界で一流だからこそ、一流の価値観で互いに惹かれ合う。

 それは考え方、行動の優先順位が近い。

 つまり、よく似た「思考アルゴリズム(考え方のクセ)」を持っているということだ。

 振り返ってみると、中学や高校でもそうだったではないか。

 勉強熱心な生徒はクラスメイトより、他のクラスの勉強熱心な子と仲よくしていたし、やんちゃな子は他のクラスのやんちゃな子とつるんでいた。

 クラスメイトより、価値観で結ばれた友達のほうが話が合うからだ。

 これも「思考アルゴリズム」が近いからだ。本書では「思考アルゴリズム」を徹底解説している。ぜひ活用してみてほしい。

(本稿は『時間最短化、成果最大化の法則』の一部を抜粋・編集したものです)