儲かる農業2024 JA農水省は緊急事態#9Photo by Takeshi Kubota

深刻な経営不振に陥った農業者や企業が倒産するのか、それともしないのか。その際に、重要な鍵を握るのがメインバンクだ。特集『儲かる農業2024 JA農水省は緊急事態』(全17回)の#9では、農協や漁協、その上部団体の金融機関が、これまでどれだけメインの融資先を倒産させてきたのかを独自に調べ、作成した「企業を倒産させた農協・漁協ランキング」をお届けする。(ダイヤモンド編集部副編集長 千本木啓文)

自己資本比率が低い合併農協が
「倒産させたランキング」で上位に

 メインバンクとは通常、貸出金のシェアが首位で、当該企業と長年にわたって親密な関係にある金融機関のことを指す。

 どの農協や漁協が今後、メインバンクとして融資先企業に厳しく臨むのか──。それを知るには過去に注目するとよい。その銀行の将来の行動を最もよく表しているのは、口先のきれい事ではなく過去の行動なのだから。

 というわけで、ダイヤモンド編集部は、全国にある農協や漁協、その上部団体の金融機関が、これまでどれだけメインの融資先企業を倒産させてきたのかを独自に調べ、「企業を倒産させた農協・漁協ランキング」を作成した。