「ホテル・カリフォルニア」の歌詞「チェックアウトしたければいつでもできる、だが去ることはできない」は、おそらく最大規模となるビットコインETF(上場投資信託)に起きていることを説明するのに良い例えかもしれない。
米国で現物ETFを通じて暗号資産(仮想通貨)に直接投資したい人にとっては、新規の組成が相次ぐとみられることから、一気に選択肢が増えることになる。これまで米市場では、この種のファンドで直接投資できるのはグレースケール・ビットコイン・トラスト(ティッカー:GBTC)だけだった。
このためGBTCは、米証券取引委員会(SEC)が上場を承認する前から、資産規模が290億ドル(約4兆2300億円)近くに達していた。上場によりETFの組成と償還がしやすくなり、原資産であるビットコインとの大きな価格差が縮小する可能性がある。ETF.comのデータによると、GBTCはSPDRゴールド・シェアーズに次いで米市場で2番目に大きい商品(コモディティー)ETFとなる。