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「頭では分かっているが、実践できない」という経験がある人は多いのではないだろうか。そんなときはやれと言われるほど抵抗感を覚えて、逆に実践からさらに遠ざかりがちだ。実は、この問題を解決するのに役立つ簡単な方法がある。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

「わかっているのにできない」を
どう打破するか

「頭では理解しているが、行動に移せない」「理屈は分かっているが、実践できない」ということがよくある。だからといって、「しっかりやれ」「早くやれ」とはっぱをかけられれば行動できるかといえば、そうはならない。抵抗感を覚えて萎縮してしまい、逆効果になる。

 ほとんどのビジネスパーソンが、「分かっているのにできない」というジレンマに一度は直面したことがあるのではないだろうか。

「理解できているが、行動に移せない」問題を解消する方法はないだろうか。このように申し上げると、「人間は考える葦(あし)であると言われるように、頭で分かることが大事だ」「頭で分かれば、そのうちに行動できるようになる」という声が上がる。

 しかし、私はそうは思わない。頭で理解していても、行動に移せなければ、成果は全く生まれないからだ。むしろ、頭で十分に理解していなくても、行動することで理解が進むことの方が多いと考える。