【Q＆A】つみたてNISA口座を同じ証券会社で新NISA口座に移管した場合、月々の投資金額も自動的に継続されるの？

2024.1.21 4:38

中野晴啓

なかの・はるひろ

[なかのアセットマネジメント　代表]

なかのアセットマネジメント株式会社　代表取締役社長
1963年生まれ。東京都出身。1987年明治大学商学部卒業。現在の株式会社クレディセゾンへ入社。セゾングループの金融子会社にて債券ポートフォリオを中心に資金運用業務に従事した後、2006年セゾン投信株式会社を設立。2007年4月代表取締役社長、2020年6月代表取締役会長CEOに就任、2023年6月に退任。

2023年9月1日なかのアセットマネジメントを設立。全国各地で講演やセミナーを行い、社会を元気にする活動とともに、積み立てによる資産形成を広く説き「つみたて王子」と呼ばれる。公益社団法人経済同友会幹事他、投資信託協会副会長、金融審議会市場ワーキング・グループ委員等を歴任。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

著書に『最新版つみたてNISAはこの9本から選びなさい』『新NISAはこの9本から選びなさい』（以上、ダイヤモンド社）他多数。

新NISAはこの9本から選びなさい

2024年から「新NISA」がスタートする。投資を始めるなら、今が絶好のタイミング。将来のお金の不安を解消するためにも、このおトクな制度を利用しない手はない。本連載では、長期投資のプロが、新NISAを使った失敗しない正しい投信の選び方・買い方、資産形成のやり方をアドバイスする。本当にいい投資信託を1本選んでコツコツと積立投資を続ければ、知識ゼロでもほったらかしで2000万円つくれる。

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コロナの感染拡大による在宅勤務や生活スタイルの変化により、20～30代の若い人たちの間で、つみたてNISA口座を開設する動きが急増した。2024年からは新NISAがスタートする。本連載では、新NISAをきっかけに投資や資産形成を始めてみたいという人に向けて、失敗しないためのポイントをわかりやすく解説していく。『新NISAはこの9本から選びなさい』（中野晴啓著、ダイヤモンド社）の内容を基に、一部を抜粋して公開する。「新NISAってなに？」というビギナーの人でも大丈夫。基本的なところからわかりやすく説明するので、ぜひ最後までお付き合いください。

【Q＆A】つみたてNISA口座を同じ証券会社で新NISA口座に移管した場合、月々の投資金額も自動的に継続されるの？

Photo: Adobe Stock

【質問】
同じ証券会社で継続する場合、
つみたてNISA口座は自動的に
新NISA口座に移管されるようですが、
月々の投資金額も自動的に継続になるの？

　新NISAのつみたて投資枠は、現行のつみたてNISAを引き継ぐものではありますが、基本的には別制度です。現行のつみたてNISAの枠で投資できる分は、2023年12月分で終了します。

　それまで、つみたてNISAの枠で積み立ててきた分については、非課税保有期間である20年を満たすまで運用し続けることはできますが、それ以上、つみたてNISAの運用額を増やすことはできません。

　その代わり、新NISAのつみたて投資枠に自動的に引き継がれ、積み立てていくことになるわけです。

　これは新しい制度なので、月々の積立額なども再度設定し直すことができます。つみたて投資枠の年間投資枠は120万円なので、これを1ヵ月に直すと10万円ずつ積み立てられることになります。

　もちろん、つみたてNISAで行ってきた毎月3万3000円の積立金額で良いのであれば、自動開設された新NISA口座で、そのまま継続していけば良いでしょう。

【答え】
　新しい制度なので、月々の積立額なども再度設定し直すことができます。

中野　晴啓（なかの・はるひろ）
なかのアセットマネジメント株式会社代表取締役社長
1987年明治大学商学部卒業。セゾングループの金融子会社にて債券ポートフォリオを中心に資金運用業務に従事した後、2006年セゾン投信株式会社を設立。2007年4月代表取締役社長、2020年6月代表取締役会長CEOに就任、2023年6月に退任。
2023年9月1日なかのアセットマネジメントを設立。
全国各地で講演やセミナーを行い、社会を元気にする活動とともに、積み立てによる資産形成を広く説き「つみたて王子」と呼ばれる。公益社団法人経済同友会幹事他、投資信託協会副会長、金融審議会市場ワーキング・グループ委員等を歴任。
著書に『最新版　つみたてNISAはこの9本から選びなさい』（ダイヤモンド社）他多数。

新NISAはこの9本から選びなさい

中野晴啓著

＜内容紹介＞

2024年から新NISAがスタートする。1.非課税保有期間の無期限化、2.口座開設期間の恒久化、3.非課税保有限度額は1800万円に拡大など、将来のお金の不安を解消するためにも、このおトクな制度を利用しないのはもったいない。本連載は、新NISAを使った失敗しない正しい投信の選び方・買い方をアドバイスする資産形成のためのガイド。本当にいい投資信託を1本選んで積立投資を始めれば、知識ゼロでもほったらかしで、誰でも2000万円つくれる。長期投資のプロが、正しい投資信託の選び方・買い方を指南する。一生お金に困らないために今すぐ始めよう。