コロナの感染拡大による在宅勤務や生活スタイルの変化により、20~30代の若い人たちの間で、つみたてNISA口座を開設する動きが急増した。そして、2024年からは新NISAがスタートする。本連載では、新NISAをきっかけに投資や資産形成を始めてみたいという人に向けて、失敗しないためのポイントをわかりやすく解説していく。『新NISAはこの9本から選びなさい』(中野晴啓著、ダイヤモンド社)の内容を基に、一部を抜粋して公開する。「新NISAってなに?」というビギナーの人でも大丈夫。基本的なところからわかりやすく説明するので、ぜひ最後までお付き合いください。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド
(楽天投信投資顧問)
愛称は「楽天・VT」です。全世界株式に分散投資する「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」、米国株式に投資する「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」、米国を除く全世界株式に分散投資する「バンガード・トータル・インターナショナル・ストックETF」という3種類のETF(上場投資信託)を組み入れることにより、全世界約8000銘柄に分散投資できるのが大きな特徴です。
そして、これら3種類のETFを組み合わせることにより、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動する投資成果を目指します。
ちなみにFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスとは、大型株、中型株、小型株までを網羅した、全世界の株式市場の動向を示す株価指数です。
そのなかには米国、欧州、日本などの先進国株式だけでなく、中国やインドなど新興国株式も含まれています。
2019年以降、月次単位で資金流出した月は1回もなく、特に2021年以降は資金流入額が月を追うごとに大きくなっています。
なかのアセットマネジメント株式会社 代表取締役社長
1987年明治大学商学部卒業。セゾングループの金融子会社にて債券ポートフォリオを中心に資金運用業務に従事した後、2006年セゾン投信株式会社を設立。2007年4月代表取締役社長、2020年6月代表取締役会長CEOに就任、2023年6月に退任。
2023年9月1日なかのアセットマネジメントを設立。
全国各地で講演やセミナーを行い、社会を元気にする活動とともに、積み立てによる資産形成を広く説き「つみたて王子」と呼ばれる。公益社団法人経済同友会幹事他、投資信託協会副会長、金融審議会市場ワーキング・グループ委員等を歴任。
著書に『最新版 つみたてNISAはこの9本から選びなさい』(ダイヤモンド社)他多数。