「雑談が苦手」「初対面の人と話せない」→言葉のプロのアドバイスが目からウロコだった!雑談では、必ずしも自分から話をする必要はない。相手の話を聞くだけでもいいし、うなずいたり笑ったりツッコんだりして、みんなの会話を一緒になって楽しむ「観覧者」という役割も重要だ(写真はイメージです) Photo:PIXTA
*本記事は本の要約サイト flier(フライヤー)からの転載です。

おすすめポイント

 毎日の会話において雑談が占める割合は意外と多く、その役割は大きいものだ。家族や友人との雑談の重要性は言うまでもないが、仕事においても、雑談は人間関係を良好なものにしたり、新たなアイデアにつながったりすることがある。

『雑談が上手い人が話す前にやっていること』書影『雑談が上手い人が話す前にやっていること』 ひきたよしあき著 アスコム刊 1595円(税込)

 ところが、多くの会社で研修講師を務めてきた著者、ひきたよしあき氏によれば、会社におけるコミュニケーションの悩みランキング1位は「雑談が苦痛」だそうだ。そんな人も、本書を読めば、「雑談が苦痛」という気持ちがずいぶんやわらぐだろう。

 著者は博報堂でクリエイティブディレクターとして数々のCMを手がけてきたひきたよしあき氏だ。大手企業などのスピーチライターとしても活動し、『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』などのベストセラーも生み出してきた、コミュニケーションのプロである。そんな著者だが、もとは雑談が苦手だったという。だからこそ、本書のメソッドは信頼できるものだ。

 日々の生活や仕事において、雑談を避けて通ることはできない。雑談が苦手でなくなれば、格段にストレスが減ることだろう。「初対面の人と話せない」「沈黙が怖い」「相手の話にどう反応していいかわからない」といった悩みを抱える人や、コロナ禍で人と会う機会が減り、雑談力が落ちたと感じている人におすすめしたい一冊だ。(鈴木えり)