ロン・デサンティス氏の米大統領選への挑戦は、21日に終わりを迎えた。すでに同氏の敗因の分析が活発になっている。大統領選の共和党候補指名争いから撤退したことで同氏は、大差を付けられて3位に甘んじるとみられていた23日のニューハンプシャー州での予備選と来月のサウスカロライナ州での予備選に出なくて済むことになった。ニューハンプシャー州予備選を前に彼がドナルド・トランプ氏への支持を表明したことは、「MAGA(「米国を再び偉大に」というトランプ氏のスローガン)」陣営に再び温かく迎え入れてもらうための試みだ。デサンティス氏は、2022年に大差でフロリダ州知事への再選を果たしたことと、トランプ氏が自ら選んだ上院議員候補者たちが惨敗したことを受けて、チャンスが巡ってきたと考えた。トランプ氏が中心的役割を果たした2018年の中間選挙、2020年の大統領選、2021年のジョージア州での連邦上院選決選投票、そして2022年の中間選挙で、共和党が敗北を喫したことで、同党支持の有権者らが新たなスタートを求めているだろうとデサンディス氏が想像したのは、当然だった。