仕事に対する不満を抱える米国の労働者が増えているものの、新たな道に踏み出すことは現在の労働市場ではますます難しくなっている。  米国ではここ数年、豊富な求人や、人材確保を急ぐ企業が示す大幅な給与アップに刺激されて数百万人の労働者が転職した。ホワイトカラー正社員の転職市場はやがて下降線をたどったものの、新たな職を見つけようという労働者の意欲はそうならなかった。ビジネス向け交流サイト、リンクトインの新たな調査では、調査対象となった米国の職業人1000人のうち、およそ85%が今年は転職を考えていると答えた。1年前はこの割合は67%だった。