米ハイテク企業の決算シーズンは、ハリウッドのコンテンツ産業でトップの座を占めるネットフリックスのちょっとしたドラマで幕を開けた。動画配信大手のネットフリックスが23日発表した2023年10-12月期(第4四半期)決算は、有料会員数が1310万人増加した。ネットフリックスの株価は過大ともいえる期待を背景にここ3カ月で40%超上昇していたが、決算内容は期待をさらに上回った。有料会員の純増数は市場予想を50%上回り、新型コロナウイルス流行下の「巣ごもり」でテレビ視聴が広がった2020年1-3月期を除くと、四半期ベースで過去最大となった。ネットフリックスの世界全体の会員数は2億6000万人を超え、動画配信市場での「勝ち組」としての地位をさらに盤石にしている。昨年終盤は、同社の売上高の大部分を占める米国と欧州市場が特に好調だった。決算発表を受け、23日引け後の米株式市場の時間外取引でネットフリックスは8%上昇。24日の取引でも株価は急伸した。ネットフリックスの時価総額は、競合するハリウッド大手のウォルト・ディズニー、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)、パラマウント・グローバルを合計した金額を大きく上回っている。