欧州経済は中東危機によるサプライチェーン(供給網)の混乱による痛みを感じ始めている。24日公表のデータによると、イエメンの反政府勢力フーシ派が紅海で貨物船を攻撃し、アジアからの貨物輸送ルートが妨害されたことで、企業は1月到着予定の部品を予定より長く待たなければならなくなった。フーシ派の攻撃を受けて、多くの貨物船が喜望峰を経由してアフリカを回る、より安全だが時間も資金も余分にかかるルートを選ばざるを得なくなった。こうした追加コストが積み上がり、解消されなければ、欧州で新たなインフレ圧力に転化して、予想されていた利下げが先送りされる可能性がある。24日公表の欧州の製造業、サービス業の購買担当者調査では、1年以上ぶりに納期が伸びた。
紅海危機、欧州経済の重荷に
紅海地域での戦闘が欧州のサプライチェーンに影響を及ぼしており、インフレに上昇圧力がかかっている
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