2024年からスタートする新NISAで、初心者にまず始めてほしいのが「つみたて投資枠」の利用です。その理由は、一度設定すればあとはほったらかあしで、楽にお金が増やせる可能性大だから!「つみたて投資枠」で買えるのは、投資信託という商品です。『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った新NISA入門』から、「投資信託」の仕組みや種類、リスクを解説。自分にぴったり合った商品選びをしましょう。
投資信託は株や債券などいろいろ詰まった商品!
1つで分散投資できて少額から買えるのが魅力
新NISAのつみたて投資枠で積立てられるのは主に投資信託です。そこで、まずは、投資信託のしくみを知っておきましょう。
投資信託とは、簡単にいうと、株や債券などの複数の投資先や銘柄を組合わせたセット商品のこと。1つ買うだけで、分散投資ができるのが魅力です。しくみは、私たちが出した資金をプロの運用担当者(ファンドマネジャー)が、さまざまな投資先で運用。その運用成果を、私たちはリターンとして受取ることができます。
たとえば、投資信託が組入れた銘柄の価格が上がったら、その投資信託の価格(基準価額といいます)が上がります。高配当が出る商品に投資して、受取った配当を分配金として私たち投資家に還元する投資信託もあります。
さらに、100株ずつなど、決まった単位で買う株とは違い、希望の金額を提示して買えるのも投信のイイところ。多くのネット証券で、100円など少額から注文できるのも初心者にうれしいポイントです。
投資先によって値動きが違う
海外の投資先は為替リスクも
ただし、投資信託には、投資先によってさまざまな種類があります。大きく分けると債券・リート(不動産)・株式の3種類。投資先によって値動きの性質が全く異なります。
期待リターン(上昇への期待度)は、株式、リート、債券の順に高いのが一般的。ここで期待リターンと、リスク(値動きの大きさ)は、表裏一体ということを忘れてはいけません。先進国や新興国の海外の投資先には為替の値動きも加わります。上昇への期待度が高いほど、値動きも大きく、投資時期を間違えると損をする可能性も高いので要注意。それを踏まえて投信を選びましょう。
「つみたて投資枠」で買えるのは、金融庁が認定した投資信託のみ。主に、株式型とバランス型(資産複合型)となっています。バランス型は債券、リート、株式などの複数の投資先が組入れられていて、その内容や比率は投資信託ごとに違います。債券の比率が多ければ低リスク、株式やリートが多ければ高リスクなので、中身をよくチェックすることが大切です。
※本稿は、ダイヤモンド・ザイ編集部編『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った新NISA入門』(ダイヤモンド社)から再構成したものです。