米電気自動車(EV)大手テスラは株式市場でハイテク企業のように評価されているものの、現在直面しているのはモデルチェンジのサイクルという、自動車業界では昔からある問題だ。テスラは24日の取引時間終了後に発表した2023年10-12月期(第4四半期)決算で、見込まれる販売台数を「可能な限り早期に」引き上げるとの従来の文言の代わりに、同社は「二つの大きな成長の波の間にある」との認識を示した。「モデル3」と「モデルY」が後押しした成長はすでに一巡。次の成長は「次世代車両プラットフォームの世界展開がけん引する」とした。今年の販売台数は昨年と比べ、伸びが「極めて低い」可能性があるという。25日の株式市場でのテスラ急落は、こうした不透明感が一因といえる。